【頭が疲れた 瞑想 陶芸】言葉を超えた土との対話で心身を緩める

HANEのセッションには、「土に触れる時間」というメニューがあります。

土に触れる時間の秘密|「考えすぎて疲れた心理」を自然と落ち着かせる力

実際には、電動ロクロを使った陶芸を体験していただくのですが、なぜ私は心を整えるアプローチとして「土に触れること」をおすすめしているのでしょうか。

それは、土に触れる時間の中に、人を自然と落ち着かせる力があると感じているからです。今回は、私自身の体験も交えながら、その理由についてお話ししたいと思います。

【田植えの記憶】泥だらけの手足が美しく見えた理由と、農耕民族のDNA

以前、私は自給自足生活をされている方のところで、田植えに参加させていただいたことがあります。

小高い場所に位置するその田んぼの近くには、美しい小川が流れ、周囲は青々とした木々に囲まれていました。しっかりと手入れをされた美しい田んぼには水が張られ、太陽の光を浴びてキラキラと輝いていました。

25人ほどだったでしょうか。みんなで一列に並び、一歩、田んぼの中へ足を踏み入れました。ずぶずぶと、足が温かい泥の中に沈んでいきます。その何とも言えない心地よい感触に、参加された皆さんの顔から自然と笑顔がこぼれました。

「気持ちいい……!」

それが、私が初めて田んぼに足を入れたときの率直な感想です。一歩一歩、バランスを崩しそうになりながらもなんとか持ちこたえて足を進め、苗を一つずつ植えていく。手も足も泥だらけ。それなのに、胸の奥からは清々しい心地よさが湧き上がってきました。

田植えを終えて田んぼから上がったとき、ドロだらけになった自分の手足が美しくさえ見えました。

泥だらけの手足を洗ったのは、すぐ近くを流れる小川でした。冷たい水の流れに手足を浸すと、泥がさらさらと流れていきます。振り返って見た田んぼには、植えたばかりの苗が美しく整列しており、一つの仕事を終えた達成感を覚えました。

私たち日本人の心には、はるか昔から受け継がれてきた「農耕民族のDNA」のようなものが眠っているのかもしれません。だからこそ、ただ土に触れるだけで、言葉を超えた「気持ち良さ」や安心感を抱くのだと思います。

電動ロクロの喜び|固い土が手の中でスベスベに変わる瞬間のホッとする感覚

私自身が初めて陶芸体験をしたとき、目の前に用意された粘土がとても美しく見えました。

実際に触れてみると、最初はとても固い。体重を乗せてグッと力を入れると、粘土はその形を変えてくれました。

「やっぱり、土に触れるのって気持ちがいい」

そう実感したのを覚えています。さらに、電動ロクロにセットされた土に水をつけて触れてみると、今度はさっきまでの固さが嘘のように、スベスベとした滑らかな感触へと変わっていきます。

固かった土が、自分の手の中で滑らかに形を変えていく――。その様を見つめていると、何とも言えない喜びが湧き上がってきました。

かつて「HANE工房」という名前で陶芸体験を催していた頃も、体験に来てくださったお客様は、土に触れた瞬間に誰もがパッと子供のような笑顔になっていました。

「どこか懐かしい」
「なぜかホッとする」

それは、幼い頃の砂遊びや泥遊びの感触を、私たちの身体が私たちの身体が今もちゃんと覚えているからかもしれません。

土に触れるということは、ただ作陶用の粘土に触るというだけでなく、田んぼの土に触れるのと同じように「大地」に触れる感覚、少し大げさかもしれませんが「地球に触れ、地球を感じる」という心地よさにつながっていると思います。

エゴの手放し|コントロールしようとする自分を捨て、土の動きに寄り添う

ロクロを使って作陶していくとき、焦りは禁物です。作り手の「こういう形にコントロールしてやろう」という思いだけで土を強引に操ろうとすれば、土は一瞬で崩れていってしまいます。

大切なのは、あくまでも土が形を変えやすいように、土が動きやすいように、そっと優しく手を添えること。

「土が、いまどう動きたがっているか」を感じ取る。そのとき、あなたの手と土との間に、「会話」が生まれます。それは一種の、大自然との対峙と言ってもいいでしょう。

ここでは無理は通用しません。焦ることも、自分の思い通りにコントロールすることもできない。だからこそ、頭の中の雑念が消え去り、心が静かに落ち着いていくのです。

そこには、「コントロールしようとする自分を手放す時間」があります。何かを作れるだろうかというワクワク感と、手の中で形が変わっていく創造の喜び。その集中力の中で、気持ち良さに包まれながら、自分自身が自然と調和していくような特別な時間を体験していただけます。

HANEが陶芸を行う理由|言葉の壁を越えて「足すのではなく引く」を体感する

日常の中で、仕事や人間関係、過去の後悔などで頭が一杯になってしまっているとき。それらを言葉だけで解決しようとすると、ますます考え込んでしまうことがあります。

土に触れながら集中していると、頭の中の考え事が静かになっていきます。

気がつくと、自分を責めることも、人と比べることも忘れています。

土に触れる時間は、作品を作る時間であると同時に、自分を手放す時間でもあるのです。

HANEで陶芸を取り入れているのは、その感覚を多くの方に体験していただきたいと思っているからです。

土に触れ、自然に触れ、自分に戻る。それが「足すのではなく引く」「本来のあなたへ還る」とつながっていきます。

頭の考え事を静かに。焦らず無理をせず土と対話する贅沢なひととき

頭で考えるのをやめて、ただ目の前の土の感触を味わい、土の声に耳を傾ける。それだけで、
あなたが日常で身につけてしまった余計な力が引き算され、本来の静かで心地よい自分へと戻っていくことができます。

焦らず、無理をせず、土と対話する贅沢な時間を、ぜひ一緒に過ごしてみませんか?

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