「今の自分ではダメだ」
そんな思いから自己啓発に興味を持ち、本を読む、セミナーに参加してみる。しかし、まだこの自分ではダメだと思い続けてしまう。
気づけば自己啓発が上手くいかないように感じてしまい、元々の悩みではなく、「自分を変えられない」ことに悩んでしまう。悩みそのものがすり替わってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんなとき、自己啓発の仕方や取り組み方の問題ではなく、「自己否定感」から逃れられなくなっているのではないでしょうか。
終わらない焦燥|自己啓発で変われない原因となる「まだ足りない」の悪循環
自己啓発とは、自分の知識や能力の向上、また精神的な成長を目指すこと、自分の意志によって行う自分を高める取り組みなどと言われます。
一般的には成功するためのノウハウを学ぶ、ポジティブ思考を身につけるといった用い方をされているのではないでしょうか。そのための本は多く出版され、セミナーや講演会も多く開催されています。
それは、知識を取り入れ、成長するというイメージでしょうか。自分に足りないものに気づき、取り入れ積み上げ、成長へとつなげようとするために行うことのように感じます。
自分自身に課題が見つかり改善しようとします。そのために知識を取り入れます。一瞬気づきを得たような気がするけれど、すぐに次の課題が見つかり、自分が成長していないように感じてしまう。また知識を得ようとして、いつまでも成長を求めてしまう。
そのうちに成長しているのかどうかわからなくなり、悩み苦しくなっていく。そんな人が多いのではないでしょうか。
書店に自己啓発書がずらりと並んでいるのは、常に何かが足りないように感じてしまう心理に応えるためであり、簡単に自己啓発ができないからでもあると思います。
根本的な歪み|自己否定の地盤にどれだけ知識を積み上げても不安定になる理由
自己啓発をしても、自分が変わっていないように感じてしまう。その根本には、「自分はダメだ」と思う気持ちがあるのかもしれません。
根本的に自分を認められないまま、何をすれば、何を身につけば自分が自分を認められるようになるかを考えてみても、やはり根本にある「自分はダメだ」という思い込みを変えるのは難しいからだと思います。
基礎のない上に、どれだけ立派な家を建てても地震が来たなら一瞬で崩れてしまう。そんな感じだと思います。軟弱な地盤に高い建物を建てることに無理があるように、どれだけ知識を積み上げていっても、より不安定になってしまいます。
知識はその扱い方によっては、単なる情報と変わりません。いくら多くの情報を知っていようと、全く使えないということもあります。
成長しなければならない。だから知識を詰め込まなければならない。「まだ足りない、まだ足りない。もっと必要だ」とどれだけ求めても、その知識が逆に自分を苦しめるもとになってしまうでしょう。
視点の転換|成長のための努力を一度止めて、自分自身を見直す大切さ
自己啓発には、自分を見つめ直すという意味もあるのではないでしょうか。
軟弱な地盤になっていないか、基礎はどうなっているか。それは「自分はダメだ」ということの確認ではなく、否定してしまっている自分自身から見直すことだと思います。
自分がダメだから足して、加えていこうとするのではなく、「自分は決してダメなのではない」と思えることが大切だと思います。
自己啓発を勧めるものの中には、「成長するため」に行われているものがあります。その根本にあるのは「悩み苦しむ人への思い」ではなく、「もっと頑張らせること」ではないでしょうか。今は、頑張ることよりもまず無理をしないで、立ち止まって自分と向き合う時間が大切な人も多いと思います。
向上心を持つあなたへ。頑張る前に自分を認め慈しむ一息の時間
では、「私は自己啓発以外の何をすれば良いのですか?」と思われるかもしれません。
まずは、自己啓発をしようとしている、その向上心が素晴らしいのではないでしょうか。
自分を成長させよう、向上しようという思いを抱いている自分自身を認め、慈しむ。まずは一息つく時間を設けていただけたらと思います。
自己啓発に取り組み、自分を向上させようと思う。それは前を向き自分の力で歩こうとされている状態です。前を向こうと思えた。進もうと思えた。その思いを大切にしていただけたらと思います。先ずは、焦らずに、その自分を見つめて欲しいと思います。
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