人はなぜ、こんなにも悩み、迷い、苦しくなるのでしょうか。同じ出来事が起きても、気にならない人もいれば、深く傷ついてしまう人もいます。
その違いはどこにあるのか――。
私はそれは「思考と感性のバランス」にあると感じています。そのバランスが崩れたとき、
人は強い生きづらさを抱えてしまうのではないでしょうか。
この記事では、思考と感性の関係性を紐解くことで、今の苦しさから抜け出すためのヒントをお届けできればと思っています。
なぜ心が麻痺する?「考えすぎて疲れた」と感じる時の心の仕組み
人間は、常に「意識」を働かせて生きています。一般的に「意識」というと、頭で論理的に組み立てる「思考」のイメージが強いかもしれません。
しかし、私たちはそれだけで生きているわけではありません。何かを感じる力。言葉にならない違和感ふとした気づき。それらもまた、私たちの意識の働きの一部です。
思考と感性の違いとは|頭で考えることと五感で世界を認識する力
人には五感があります。視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚。さらに、はっきりと説明はできないけれど「なんとなく分かる」という感覚。いわゆる「直感」や「ひらめき」(第六感)と呼ばれるものもあります。
実際には何も触れていないのに、何かを察知するような感覚。私は、これらすべてを「感性」と捉えています。
人は、思考だけでなく、この感性によっても世界を認識しながら生きています。思考そのものは、決して悪いものではありません。むしろ、社会で生きていくうえで欠かせないものです。
しかし、その思考が複雑に絡まり始めると、心に苦しさが生まれます。
・同じことを何度も繰り返し考えてしまう。
・まだ起きていない未来まで不安になってしまう。
その状態が続くと、人はどんどん疲弊していきます。同じ出来事が起きても、強く傷つく人と気にしない人がいるのは、出来事そのもののせいではなく「どう受け取ったか(どう意味づけしたか)」によって変わるからです。
思考が強く働きすぎると、本来は必要のないネガティブな意味づけや解釈を重ねてしまいます。そしてそれが、苦しさを何倍にも増幅させていきます。
直感やひらめきの源泉|論理的な思考だけでは答えが出ない理由
ふと「やってみたい」と感じる瞬間。その直感に従って、すぐに動き出す人もいれば、「気のせいだ、失敗したらどうする」と思考で自分を止める人もいます。
どちらが正しい、間違っているという話ではありません。「どちらも自分自身」だからです。
研究者は朝から夜まで必死に思考を働かせ考え抜くことで新しいものを生み出します。しかし、どれだけ考えてもわからなかったことがお風呂に入っているときなどの「ふとしたひらめき」で一瞬にして解決することもあります。
作家やアーティストが「アイデアが降りてきた」と語る時。そこには、思考だけでは説明できない何かの働きがあります。
もちろん、それを文章にする、作品にする、構造化するといった「形にしていく過程」では思考が使われます。しかし、最初のきっかけは、感性によるひらめきであることが多いものです。
自分の感覚がわからない原因|思考の黒い雲が生命力の光を隠す構造
感性と思考は、どちらか一方だけが優れているものではありません。感性によって気づきが生まれ、思考によってそれが形になります。
どちらかが欠けても、うまく機能しません。もちろん、どちらが先と言うのでもありません。私たちは、この二つのバランスの中で生きています。
人生に迷い、悩み、苦しさを感じるとき。その背景には、思考と感性のバランスの崩れがあるのかもしれません。特に、現代社会では「思考」が強くなりすぎがちです。思考が強くなりすぎると、迷いや悩みを作り出してしまいます。
思考に入り込んでしまえば本来の感覚が見えなくなってしまいます。そして、考えれば考えるほど、出口が見えなくなっていきます。
解決のために「足す」のではなく「引く」|思考を手放し感性を動かす方法
多くの場合、人は解決しようとして「何かを足そう」とします。本を読むなど、知識を増やす。無理に考え方を変えようとする。新しい何かを求める。
しかし、本当に必要なのは、「引くこと」ではないだろうか。考えすぎているものを手放してみる。余計な意味づけや解釈をやめてみる。
そうして思考のノイズを引き算していくことで、もともとあなたの中にあった「感性」が、再び働き始めます。
思考で自分を覆ってしまうと、感性は静かになってしまいます。逆に、思考を少し緩めて余白を作ったとき、直感やひらめきがふっと現れるようになります。
それは特別な能力ではなく、もともと自分の中にあったものです。足すのではなく、引いていくこと。その中で、本来の自分の声に気づいていくのだと思います。
思考を少し緩めて風を起こし、あなた本来の輝きを取り戻そう
幼い子供の無邪気さや、いつも楽しそうに生きている人の源には、あふれるような「生命力」を感じます。 では、今迷い悩んでいる人はどうでしょうか。やはり同じように強い生命力を持っているからこそ、今もこうして生き続けられています。
身体的には健康であるはずなのに活力を感じなくなってしまうのは、その生命力という温かい光を、頭の中の「黒い雲(考えすぎ)」が覆い隠してしまっている状態と言えます。
私たちは幼い日、みんな輝いていました。その輝きを取り戻すことは、いつからでも可能です。黒い雲のような悩み苦しみを吹き飛ばす風を起こす力を、あなたも絶対に持っています。
風が起きるのは、気圧や温度の差によるものだそうです。 これまでとは違う新しい視点や考え方に触れたとき、人の心には優しい風が生まれます。その風が、頭の中の雲をきれいに吹き飛ばしてくれます。
あなたの心に心地よい風が吹くような、そんな安心できる場所がHANEであれたらと願っています。思考を少し手放し、感性が働き始めたとき、ふとした気づきとして答えが現れることがあります。私たちはすでに、その感覚を持っています。
足すのではなく、引いていくこと。その中で、本来の自分の声に気づいていくのだと思います。
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